2009 年復活祭特設ページ

「枝の主日」の枝について

 4月5日は「枝の主日」でした。復活祭直前の主日を「枝の主日」あるいは「受難の主日」といいます。イエス様がロバに乗ってエルサレムに入城したとき大勢の群衆が自分の服を道に敷き、また、ほかの人々は木の枝を切って道に敷いた。という福音書の箇所があります。

 これを記念して、私たちも緑の枝をもって聖堂の外から入場するのですが、手に持っているのは実はソテツの枝です。日本ではソテツの枝が慣例になっています。しかし、ヨハネ福音書以外は「枝」とし書かれていないのです。ヨハネ福音書は「棗椰子(なつめやし)」と書かれてあるようですが、福音書が訳される過程で、棕櫚(しゅろ)になったり、棗椰子になったり、オリーブの枝になったりしているようです。エルサレムの地域では当たり前の枝葉も栽培地を超えてキリスト教が広まっていくと手に入らない地域(寒い地域)も出てきたため、その地域によって「枝」はいろいろな種類や姿で使われるようになっていったようです。寒い地域では猫柳の枝が使われたりしているようです。


ソテツの葉