神父様からのメッセージ

メリークリスマス

 私たちキリスト者は深い喜びと感謝をもってクリスマスを迎えます。

 キリスト者ではない方々は、クリスマスと言えば年に一度、キャロルを歌い、飾り付けをし、プレゼントを交換して大騒ぎをする日だとしか思っていないかも知れません。

 キリスト者は、クリスマスが人間に何をもたらしたかを思い起こすので、喜びと感謝をもってこの日を迎えます。その御独り子を賜るほど、この世を愛された神の限りない慈しみを思い起こします。

 神の御子は人間を救うために、乙女マリアより人としてお生まれになりました。人となった御子は、私たちの中に住み、「罪をおこされなかったが、あらゆる点において、私たちと同様に試練にあわれたのです」と。(使途パウロの言葉です)私たちと同様にあらゆる点において試練にあわれたので、私たちの弱さに同情できる方です。さらに、そのお言葉とわざを通して、また生活態度を通して、私たちに神様がどういう方なのかを教えてくださると同時に、神に至る道を示して下さいました。その上、人間を神様と和解させて救うために、すべての罪をその身に背負って、人間皆の身代わりとなって、十字架の上で償いのいけにえとして、ご自身を奉げて下さいました。…この偉大な救いのわざを成し遂げるために、神の御子は乙女マリアから一人の人間としてお生まれになりました。

 キリスト者が深い喜びと感謝をもってクリスマスを迎えるのは、神様からのこの上もない贈り物を頂いたことを固く信じているからです。