ご復活のお喜びを申し上げます
キリスト教は、キリストの復活を基盤とする信仰です。キリストの復活がなかったなら、キリスト教もないはずです。
使徒パウロはそれを明言しています。
「もしキリストが復活しなかったのなら、私たちの宣教も無意味なものであり、あなた方の信仰も無意味となるでしょう･･･。キリストが復活しなかったとすれば、あなた方の信仰は馬鹿げており、あなたがたは今なお罪の状態に留まっているということになります。しかし、実際キリストは死者の中から復活し眠りについた人たちの初穂となられました」と。（１コリント15,14・17・20）
復活祭は命の勝利を喜び祝う祝祭日です。主イエスが、その復活によって、勝ち取って下さった勝利です。
主イエスは、すべての人の罪を自ら背負い、その身代わりとなって、十字架の祭壇の上に償いのいけにえとしてご自身を捧げて下さいました。
その三日後、栄光の体をもって墓から立ち上がることによって、罪とその結果である死を打ち砕き、輝かしい勝利を勝ち取って下さいました。ご自分のためだけではなく、私たちのためにも勝ち取られた勝利です。この勝利を固く信じている私たちキリスト者は、イエスの復活を記念するこの日は、心から喜び祝い、感謝するのです。
「死は、勝利にのみ込まれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よ、お前のとげはどこにあるのか。死のとげは罪です･･･私たちの主イエス・キリストによって私たちに勝利を賜る神に感謝しよう」と。（1コリント15,54-56）
この言葉は、今日、キリスト者の心から突きあがる感謝と喜びの叫びです。
さて、イエスは復活された日から「ご自分が生きていることを、数多くの証拠をもって信徒達に示し、40日にわたって彼等に現れ、神の国について話された」と。（使途言行録1，3）
そして、彼らの目から見えなくなる前に、次のことを約束して下さいました。「私は世の終わりまで、いつもあなた方と共にいる」と。（マタイ20、28）
このお約束通り、いつも一緒にいて下さるイエスに出会えたら、どんなに幸せなことでしょう。この出会いは、様々な試練にあっても、立ち向かう力の源泉となるからです。